一般的なスプレッドの説明
今からする説明は間違った説明であり、決して真に受けてはいけない。
下の画像はドアメリカドルを実際に注文する際に表示されるもので、この場合は1ドルを買うのに92円14銭、逆に持っているドルを売却する場合は92円12銭で買ってくれることになる。
この瞬間に買って売ってを一往復すれば、2銭の損失になるわけだ。このような売りの価格と買いの価格の差がスプレッドである。さて、このスプレッドはどこに行くのか。当然このプレッドは会社の儲けとなる。
つまり、スプレッドが狭い所ほど価格が安くなり、FX業者はスプレッドで決めたらいいので、下記表にある各社スプレッド一覧で決めよう。 下の表でみると、ヒロセ、FXトレーディング、みんなのFXが安いので、これらの会社にすべきだ。
以上が間違ったスプレッドの認識である。(説明は表の下も続きます)
FX会社名 | |||||
ヒロセ通商 | 1.0 | 2.0 | 4.0 | 3.0 | 1.0 |
FXブロードネット | 0.5 | 0.9 | 4.7 | 3.6 | 0.5 |
みんなのFX | 1.0 | 1.3 | 2.2 | 2.5 | 1.3 |
クリック証券 | 0.8 | 1.8 | 2.8 | 2.0 | 1.6 |
MJ | 0.8 | 1.5 | 2.2 | 2.5 | 1.0 |
外為オンライン | 1.0 | 2.0 | 5.0 | 5.0 | 1.0 |
サイバーエージェントFX | 1.0 | 2.0 | 3.5 | 3.0 | 1.0 |
外為どっとコム | 1.0 | 2.0 | 4.0 | 2.0 | 2.0 |
マネーパートナーズ | 1.4 | 3.0 | 5.0 | 3.0 | 2.0 |
フォーランドフォレックス | 1.0 | 3.0 | 6.0 | 5.0 | 1.0 |
セントラル短資FX | 2.0 | 3.0 | 4.0 | 3.0 | 2.0 |
FXプライム | 2.0 | 3.0 | 4.0 | 3.0 | 2.0 |
上記表の数値は各社が自分で言っているスプレッド。そして必ずお約束の文言
・相場の変動時には、スプレッドが拡大する場合もございます
・指標発表時などの注文が込み合う場面ではスプレッドが・・・(略)
・上記スプレッドは平時のスプレッドであり~(略)
といった特記事項が必ず付与される。
相場変動は当然常にあるし、指標だって世界各国の雇用統計やらなんやら情報は24時間出続けている状況、当然常に「変動時」なのだ。
そのため必要なのは実質スプレッド、つまり本当に取引した際に徴収される、この実質スプレッドを考慮しなければならないのであり、各社が公表している自称スプレッドなど何の意味もなさないのである。
各社が自社サイトで公開しているリアルタイムの数値と売買ソフトの数値、これが同じと思ったら大間違いだ。
FX業界は競争が激しくなり、各社のスプレッドは限界まで低くなった。中にはスプレッドが限りなく0円に近いものまであり、ここまでになると業者は利益ゼロのボランティア営業で・・・・
なんてなる訳がない。真に恐ろしいのは次項で述べるスプレッド以外の利益である。
FXすべりは低スプレッド業者の利益構造、闇の手数料
すべり、スリップ、このような言葉を聞いたことがある人は多いだろう。FXで実際に取引をすると、表記されている下記の場合だと92.12円で決済しようとしても、決済させてくれない会社がいっぱいあるのだ。
業者の言い分は、注文が約定するまでの間も相場は変動し続けてるため、その間に値段が動くのは当然、ということらしいが、これがひどい業者は本当に酷い。
これだと実質スプレッドは7銭以上になる。大げさな話ではなく、これくらいは本当にあるのだ。スプレッドだけでなく、こういうインチキシステムも念頭に入れなければならない。
ここまでお読みの賢明な読者はすでにお気づきと思うが、当然指値注文を出しても注文が成立しないことは言うまでもない。
正解は存在しない
ではどうやってえらべばいいのか、これはもう実際に取引してみたいとわからない。デモ取引を用意している業者は多いが、これは当然本番とか全く異なる挙動になるのは言うまでもないだろう。
実際に1万円でも2万円でもいいので取引を試み、その際に約定までの速さやスプレッドの開きなどを十分に観察し、それを何度も繰り返して、はじめて良し悪しが分かるのである。
このサイトのレビューも比較的参考になるとは思うが、ここのレビューだって業者の回し者が書き込んでいるかもしれない。頼りになるのは自分だけなのだ。
今ならFXプライムやマネーパートナーズなどが即時約定してくれる優良業者だが、これもいつまで続くかは分からない。
大袈裟なほど警戒し、なおかつ余裕資金のみで取引するよう心がけて欲しい。筆者からのお願いである。